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簡易型経営分析ソフトのダウンロード

簡易型経営分析ソフトの法人用簡易マニュアル

同システムの法人版では、勘定科目内訳書の内容をふまえ、決算書の各勘定科目を組み替えて金額を配分することにより、より適正な経営診断を受けられます。
以下に主な勘定科目内訳書とその組み替え方法のポイントを示しますので、参考にしてください。

1預貯金等の内訳書

画面1

(ア)普通預金(当座貸越)⇒短期借入金

組替コメント:「当座貸越、営農貸越は、決算整理で短期借入金に振り替えてください。」
組替えのポイント:
普通預金には末現在高がプラスの口座の合計を入力するとともに、短期借入金の行を選択して行追加のうえ貸越分を入力する。

標準勘定科目

組替前勘定科目

金   額

普通預金

普通預金

内訳書の期末現在高がプラスの口座の合計

短期借入金

普通預金

内訳書の期末現在高がマイナスの口座の合計

※当座貸越の場合、上記の「普通預金」は「当座預金」となる。

関連経営指標:流動比率、当座比率等


2受取手形の内訳書(省略)


3売掛金(未収入金)の内訳書

画像2

(ア)未収入金、等⇒売掛金

組替コメント:「営業上の未収金は、売掛金として表示します。」

参考条文等:
会社計算規則 第106条(資産の部の区分)

1〜2(略)
3 次の各号に掲げる資産は、当該各号に定めるものに属するものとする。
一 次に掲げる資産 流動資産
イ〜ロ(略)
ハ 売掛金(通常の取引に基づいて発生した事業上の未収金(当該未収金に係る債権が破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権で1年内に弁済を受けることができないことが明らかなものである場合における当該未収金を除く。)をいう。)
(以下略)

関連経営指標:売上債権回転日数

(イ)未収入金、等⇒未収消費税等

組替コメント:「消費税の還付額は「未収還付消費税等」または「未収消費税等」として未収入金と別科目で表示します。」

参考条文等:
中小企業の会計に関する指針 60.消費税等の会計処理

消費税等(地方消費税を含む。)については、原則として税抜方式を適用し、事業年度の末日における未払消費税等(未収消費税等)は、未払金(未収入金)に計上する。ただし、その金額の重要性が高い場合には、未払消費税等(未収消費税等)として別に表示する。

4仮払金(前渡金)の内訳書・貸付金及び受取利息の内訳書

画像3

(ア) 仮払金、等⇒経営安定積立金

組替コメント:「経営安定対策の積立金は、1年以内の精算を予定していないので、仮払金(組替前科目の例)ではなく固定資産の投資等の区分に「経営安定積立金」として表示します。なお、経営安定対策の積立金は、納付時には損金に算入されません。」
関連経営指標:流動比率、等

(イ) 前払費用、等⇒長期前払費用

組替コメント:「前払保証料(組替前科目の例)など、1年を超えて費用となる前払費用は、固定資産の区分に「長期前払費用」とします。」
関連経営指標:流動比率、等

画像4

(ウ) 短期貸付金⇒長期貸付金

組替コメント:「回収期限が1年を超えて到来する貸付金は、固定資産の区分に「長期貸付金」として表示してください。」
関連経営指標:流動比率、等


5棚卸資産(商品又は製品、半製品、仕掛品、原材料、貯蔵品)の内訳書

画像5

(ア) 貯蔵品、等⇒原材料、等

組替コメント:「販売のために仕入れた米(組替前科目の例)は「商品」として別科目表示します。」
組替コメント:「農産物(組替前科目の例)などの生産物は「製品」として表示します。」
組替コメント:「貯蔵品(組替前科目の例)のうち肥料(品目の例)は「原材料」として表示します。」
組替コメント:「肉豚(組替前科目の例)は「仕掛品」として表示します。」

組替コメント:「育成中の未成牛(組替前科目の例)は、「育成仮勘定」として有形固定資産の区分に表示します。」
関連経営指標:流動比率、等


6 有価証券の内訳書(省略)

7 固定資産(土地、土地の上に存する権利及び建物に限る。)の内訳書(省略)

8 支払手形の内訳書(省略)


9買掛金(未払金・未払費用)の内訳書

(ア)未払金、等⇒買掛金

画像6

組替コメント:「営業上の未払金は、買掛金として表示します。」
参考条文等:
会社計算規則 第107条(負債の部の区分)

1(略)
2 次の各号に掲げる負債は、当該各号に定めるものに属するものとする。
一 次に掲げる負債 流動負債
イ(略)
ロ 買掛金(通常の取引に基づいて発生した事業上の未払金をいう。
(以下略)

関連経営指標:仕入債務回転日数

(イ)未払金、等⇒未払費用

画像7

組替コメント:「継続的役務提供に対する未払金は、「未払費用」とします。」

参考条文等:
企業会計原則 注5(経過勘定項目)

経過勘定項目について(損益計算書原則1のAの2項)
(1)〜(2)(略)
(3) 未払費用 未払費用は、一定の契約に従い、継続して役務の提供を受ける場合、既に提供された役務に対していまだその対価の支払が終らないものをいう。従って、このような役務に対する対価は、時間の経過に伴い既に当期の費用として発生しているものであるから、これを当期の損益計算に計上するとともに貸借対照表の負債の部に計上しなければならない。また、未払費用は、かかる役務提供契約以外の契約等による未払金とは区別しなければならない。

(ウ)未払金、等⇒未払消費税等

組替コメント:「消費税の未払金は「未払消費税等」として流動負債の区分に別科目表示します。」
参考条文等:
中小企業の会計に関する指針 60.消費税等の会計処理

消費税等(地方消費税を含む。)については、原則として税抜方式を適用し、事業年度の末日における未払消費税等(未収消費税等)は、未払金(未収入金)に計上する。ただし、その金額の重要性が高い場合には、未払消費税等(未収消費税等)として別に表示する。

(エ)未払金、等⇒長期未払金

画像8

組替コメント:「1年を超えて支払期限が到来する未払金は、固定負債の区分に「長期未払金」として表示します。」
関連経営指標:流動比率、等

(オ)未払金、等⇒役員長期借入金

画像9

組替コメント:「役員からの借入金は、固定負債の区分に「役員長期借入金」として別科目表示します。」
関連経営指標:流動比率、修正自己資本比率、等


10仮受金(前受金・預り金)の内訳書

画像10

(ア)預り金、等⇒長期預り金

組替コメント:「1年を超えて支払期限が到来する預り金は、固定負債の区分に「長期預り金」として表示します。」
関連経営指標:流動比率、等


11借入金及び支払利子の内訳書

画像11

(ア)短期借入金、等⇒役員長期借入金

組替コメント:「役員からの借入金は、固定負債の区分に「役員長期借入金」として別科目表示します。」
関連経営指標:流動比率、修正自己資本比率、等


12土地の売上高等の内訳書(省略)

13売上高等の事業所別の内訳書(省略)

14役員報酬手当等及び人件費の内訳書(省略)

15地代家賃等の内訳書(省略)


16雑益、雑損失等の内訳書

画像12

(ア)雑収入⇒売上高、作業受託収入、価格補填収入、飼料補填収入

組替コメント:「副産物である堆肥(内訳書の取引内容の例)の売上高は、雑収入でなく、売上高に計上します。」
組替コメント:「農作業の受託料金は「作業受託収入」として営業収益の区分に表示します。」
組替コメント:「価格補填の交付金等は、「価格補填収入」として営業収益の区分に表示します。」
組替コメント:「配合飼料価格安定基金の補填金は「飼料補填収入」として飼料費から控除する形式で表示します。」
関連経営指標:売上総利益率、等

(イ)雑収入⇒支払利息(マイナス表示)

組替コメント:「制度資金の利子補給は支払利息勘定の戻りとして処理します。」
関連経営指標:(売上高対)支払利息率、平均利息率、等
組替えのポイント:
支払利息の行を選択して行追加のうえ次のとおり入力する。

標準勘定科目

組替前勘定科目

金   額

支払利息

雑収入

金額の先頭に「−」(マイナス)付けて入力

(ウ)雑収入⇒作付助成収入、受取利息

組替コメント:「産地づくり、固定払など農地面積に対する交付金等は、「作付助成収入」として営業外収益の区分に表示します。」
組替コメント:「貸付金利息は、「受取利息」に計上してください。」

画像13

(エ)雑損失、等⇒支払利息

組替コメント:「借入金の保証料は支払利息勘定に含めて表示します。」
関連経営指標:(売上高対)支払利息率、平均利息率、等